僕の筋トレ遍歴 4 初めてのベンチプレスのMAXに挑戦
前回のあらすじ
区のトレーニング施設に通い続け、
知識が無いながらも、
週に３回のトレーニングを続け、
体にも変化が表れ始め、
僕のモチベーションも上がっていった。
その頃は油圧式のマシンでの
ベンチプレスを行っていたが、
誰々がベンチプレスを何キロ上げた
などの話題を聞くと、
僕もだんだんフリーウエイトでの
ベンチプレスがやりたくなってきた。
そして、この頃、ベンチプレスを
マシンからフリーウエイトに変えてみた。
さっそくやってみるのだが、
さて何キロでやろうか。
初めてこの施設に来た時に、
20kgでやったのを思い出し、
20kgに設定してやってみたが、
なんだか物足りない。
そこで30kgに設定してみると、
今度はしっくり来た。
でもまだいけそうである。
結局40kgまで上げてみたら、
さすがに重いと感じたが、それでも何とか
レップをこなせる感じだったので。
この重さで数セットやった。
ここ数ヶ月、油圧式のマシンでの
ベンチプレスしかしていなかったが、
それでもやはり
だいぶ筋力が増していたようだ。
以前フリーウエイトのベンチプレスを
やった時よりも、だいぶ重い重量を
持ち上げることができた。
それからはずっとベンチプレスは
フリーウエイトで行うようになった。
すると面白いように
どんどん重いのが上がるようになっていった。
１ヶ月もすると50kgで
難なくこなせるようになり、
僕は嬉しくなった。
ある日、僕がベンチプレスをやっているのを
見ていた先輩トレーニーの方が、
「MAXに挑戦してみたら？」
と言って来た。
「なんですか？それは？」と訊き返すと、
「１発（１レップ）で
最高何kg上がるかを挑戦するんだよ」
と教えてくれた。
確かに僕は１レップで
最高何kg上がるかというのは
挑戦したことがない。
でも言われてみると興味が湧いて、
さっそくやってみることにした。
もうこの日はすでに
何セットかベンチプレスを
やってしまっていたのだけれど、
とりあえず50kgで数レップやっているので、
55kgをやってみることにした。
その先輩トレーニーの方が
補助についてくれて、
僕は55kgをラックから外し、
いつもとは違うずっしりとした
重量を感じながら
ゆっくり下ろし、押し上げた。
難なく成功。
「あー、全然上がるじゃん」
と、その先輩が言い、
「じゃあ60kgにも挑戦してみたら？」
と言って来たので、どうしようか迷ったが、
一応やってみることにした。
60kgに設定して、先ほどと同じように
バーをラックから外し、
これまで体験したことのない
ずしりと重い重量を感じながら下ろし、
一気に押し上げてみる。
半分くらいまでは上がったが、
そこから先になかなか進まない。
先輩が「がんばれ、あともうちょいだ」
と、ゲキを飛ばしてくれたが、
そこで止まったままの状態だったので、
補助で上げてくれた。
先輩が「いやー惜しかったねぇ、
もうちょっとだったのに」
と励ましてくれたが、
僕も初めてのMAXに挑戦で
１レップを上げる感覚というのは
こういう感じなのか
というものを知ることができた。
この日はMAXの60kgを上げるのに
失敗したが、またその後は
50kgでレップをこなす日々を続けた。
続く
