子供の頃の豆まきの思い出
先日は2月3日ということで
節分だったんだけど、
今年もこんな状況だから、
神社では豆まきの行事も
やはり中止だったようだ。
といっても僕はそれが行われていても
参加するわけではないのだけれど。
でも昔、小学生の頃は
神社の豆まきには必ず参加していたなぁ。
神社の豆まきというと、
豆の他にお金やお菓子なども撒いてくれて、
子供だった僕はそれが楽しくて、
いつも近所の神社の豆まきに参加していた。
節分の日は学校でも
クラスメイトが放課後に神社に行く
という話を教室中でしていて、
実際放課後の豆まきの時間には、
大勢のクラスメイトが神社に集まっていた。
やはりみんな楽しみなのだ。
だけど、この豆まきは
ちょっとした戦いでもある。
というのも、他に参加している大人達、
特におばちゃん達の気迫が凄いのなんの。
みんな豆と一緒に撒いてくれる
お金を拾うことに気合を入れている。
実際豆まきが始まると、
お金が飛んできようものなら
「あ゛――!!来たーー!!」
などといって凄い勢いで取りにかかる。
もう体の小さかった僕は
押されるは、倒されるは、
踏みつけられるはで服はドロドロ、
冬でも半ズボンで露出していた脚は
擦りむいたり怪我するし、
終わった時には壮絶な戦いの後、
という感じでボロボロ状態になっていた。
そんな苦労をしても収穫は
全部で100円ちょっとくらいだった。
金額的にはそんなものだけど、
子供だった僕は、それでも
このイベント自体が楽しかったのだ。
ちなみにこの豆まきを見に来ていた僕の母は、
物凄い気迫でお金を取りにかかる
おばちゃん達を見て、
「たった何十円とかのお金なんだから、
子供に取らせてあげればいいのにねぇ」
と言って呆れた顔をしていた。
僕も当時は、僕ら子供に
譲ってほしいと思っていたけど、
大人達もそうはいかないようだった。
でもこれはこれで楽しかった思い出として
今でも残っているんだな、僕の中で。
そんな行事も、今は中止で
寂しい気もするけど仕方ない。
早くまた神社で豆まきができる日が来て、
子供達の元気な声を聞きたいものである。