餓狼伝説に夢中になった小学生時代 前編
小学生の頃は
近所に駄菓子屋が何店かあって、
その中のとあるお店は
僕の通っていた小学校の
子供達のたまり場になっていた。
いつでも行けば
誰かしら同じ学校の生徒がいたものだ。
特にゲーム機が何台か置いてあったのが
子供が集まる大きな要因となっていたようだ。
僕もその駄菓子屋さんによく行って、
お菓子を買ったりゲームをやったりしていた。
ゲーム機に入っていたソフトは
定期的に変わっていたが、
ちょうど僕が小学校低学年くらいの頃、
餓狼伝説というゲームが入っていた。
対戦型格闘ゲームなのだが、
かなり有名なので、この当時に
アーケードゲームをやっていた人なら
おそらく知らない人は
いないんじゃないかと思う。
だが僕は、最初このゲームのことは
知らなかった。
だけどその駄菓子屋に行くと、
いつも同じ学校の子供達が
このゲームをやっていた。
僕はお菓子を食べながら
そのゲームをいつも見ていたら、
なんか僕にもできそうな気がした。
このゲームをやってみたくなった僕は、
駄菓子屋だとゲームの順番待ちで
なかなかできないので、
近所のレンタルビデオ屋に行った。
このビデオ屋にはゲーム機が
7台くらい置いてあって、
一つのゲーム機に
ソフトが６本くらい入っていた。
餓狼伝説も各ゲーム機に
それぞれ入っていたので、
ここは順番待ちをすることがなく、
すんなりプレイできた。
さっそくやってみた。
選んだキャラクターは駄菓子屋で見た時に
だいたいみんなアンディを使ってたので、
僕もなんとなくアンディを選んだ。
さっそくプレイ開始。
一応格闘ゲーム初心者の僕でも
そこそこできた。
と言っても必殺技の出し方は知らないので、
ひたすらパンチとキックのみ。
やっぱり物足りない。
僕も必殺技を使いたい。
そう思った僕は、いつもの駄菓子屋で
誰かが餓狼伝説をやっている時に、
必殺技の出し方を訊いてみた。
僕はアンディをいつも使っていたので、
最初に教えてもらったのは
斬影拳（ざんえいけん）。
この技はアンディを使って
プレイしていた人達が多用しているのを見て
まず最初に教えてもらった。
この技で敵をハメることができ、
これの連続で敵を簡単に倒す事も可能である。
こういうハメ技は
各キャラクターが持っており、
アンディなら斬影拳、
テリーならバーンナックル、
ジョー東ならスラッシュキック
というふうに、みんなハメ技を持っている。
僕もこの斬影拳を多用して
敵を攻撃しまくった。
プレイを続けているうちに
だんだん上達していって、必殺技も
飛翔拳や昇龍弾なども覚えていった。
この同時期に、同じ格闘ゲームで
ストリートファイター２が大人気だったが、
当時小学校低学年の僕には、
ストリートファイター２よりも
餓狼伝説のほうが難易度が低く感じ、
プレイしやすい感じがした。
当然だが、やりやすいゲームにハマる。
あと１回50円でプレイできるというのも、
当時の僕にはありがたかった。
ここから僕は駄菓子屋とレンタルビデオ屋で
餓狼伝説をプレイする日々が始まった。
続く
