1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

行きつけの小料理屋の魅力がわからなかった子供時代

 

前回の記事もさることながら、

最近は外食の思い出を書いていたら、

やはり色々な外食の思い出が蘇ってきた。

 

その中で、居酒屋で食事という思い出もある。

 

これはその言葉の通り

居酒屋で家族で食事をした思い出だ。

 

 

僕の家族は、

父の友人である人が経営している居酒屋、

というか小料理屋というのかな?

そのお店が家から

割と近いところにあったので、

かなりの頻度でそこで食事をしたものだ。

 

家からも近かったし、

父の仕事場からも近かったため、

週に1回、父の仕事が

いつもより早く終わる日があったので、

その日は、父の仕事の終わりと同時に

そのお店に家族みんなで

(父は仕事場から直行)

行くことが多かった。

 

 

母は、もちろんそうなると

その日は家で食事の支度をしなくて済むので

大変喜んでいた。

 

僕と兄も一応外食なので、

けっこう嬉しかった、

最初の頃までは・・・

 

 

 

 

というのも、当時は子供だった僕。

 

居酒屋というか小料理屋のこのお店。

 

基本的に和食が主体である

大人向けのメニューが多い。

 

当時子供だった僕は、

刺身などの生ものや

煮つけなどの料理よりも、

やはりハンバーグやスパゲッティや

オムライスのようなもののほうが

食べたかった。

 

 

当時から白米が好きだった僕は、

このお店に来ると、

なかなかおかずになるものがなくて、

いつもこのお店に来ると、

メニューにはなかった

親子丼などを

特別に作ってもらったりして食べていた。

 

時には鉄火丼の時もあったかな。

 

でも当時はマグロの刺身も

あまり好きではなかったから、

これもそんなに美味しいとは感じなかった。

 

このお店はうなぎにも定評があって、

国産うなぎが割安で食べられて、

しかもうな重は絶品で、

かなりの人気だった。

 

しかし、うなぎも当時の僕は

あまり好きではなかった。

(今は大好物だが)

 

 

唯一、フライドポテトなんかは喜んだかな。

 

 

このお店は先に述べたように

父の友人のお店なので、

けっこうな頻度で行っていた。

 

でも子供向けのお店ではないので、

僕はあまり気が乗らなく、

だんだんこのお店に行く、と聞くと、

「えー!またー?」と、

ガッカリするようになってしまった。

 

 

そのうちに、ここのお店に行くと聞くと、

「僕はいいや」と言って、

僕だけがお店には行かず、

家で一人で

納豆ご飯を食べるようになっていった。

 

 

そう、納豆とご飯。

 

夕飯がたったこれだけだが、

納豆は好きだったし、

これでも当時の僕は、

あのお店で食事よりかはいいや、

と、本気で思っていた。

 

それくらいもう飽きていた。

 

今思うと、とんでもなく

贅沢な事を言っているようで、

信じられない感覚だ。

 

あのお店は料理は素晴らしく、

種類は豊富だ。

 

父いわく、味もなかなかのもので、

確かにお客さんも、近所の人はもとより、

遠くからわざわざ

ここのお店の料理を食べに来る人も

大勢いるくらいだった。

 

しかも値段はそこまで高くなく、

手頃の値段でなかなかの和風料理が

堪能できる。

 

僕も、もういい年齢になった今なんかは、

逆にあのお店で食べてみたい料理は

山ほどある。

 

今だったらあのお店に行ったら

色々な料理を楽しめて、

心底満足できるだろう。

 

それくらいあの小料理屋さんは

なかなかの料理を出していた。

 

 

でも皮肉なもので、

そう思っている今は

もうあのお店は存在しない。

 

時が流れ、お店を経営していた主人も

高齢となり、引退して

息子さんに引き継いだが、

それからすぐに店を閉めてしまった。

 

つくづく惜しい。

 

ほんとに皮肉なものだ、

今になってやっと

あのお店の料理の魅力に

気が付いた年齢になったと思ったら、

そのお店はもうないのだから。

 

仕方ない、その時子供だった、

というのがタイミングが悪かった。

 

あの当時はその素晴らしい和風料理よりも、

納豆ご飯のほうが勝っていたのは、

幼かった僕の中では事実なのだ。