1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

ドラえもんの映画館で意外な人を発見した思い出

前日まで暖かかったのに、

今日は急にまた寒くなった。

 

この時期はまだ冬の寒さに戻ったりするので

気を付けないと。

 

さて今は3月の上旬、

その時期によって思い出はたくさんあるけど、

 

子供の頃、この3月の上旬に

毎年映画ドラえもんの公開が始まっていた。

 

僕はこれがすごく楽しみで、

尚且つこの映画の時期になると

 

「やっと冬が終わった」とか

 

「もうすぐ進級だ」

 

などの感情が湧いてくるものだった。

 

 

映画ドラえもんはどれも名作揃いなのだが、

 

僕がリアルタイムで観た映画は

まだ作者の藤子・F・不二雄先生が

バリバリご健在の頃で、

映画も特に面白かったと思う。

 

どの作品も名作なので、

それもまた別の機会に書いていきたいが、

 

この映画ドラえもんを観に行った時に、

映画館で意外な人を発見した。

 

 

忘れもしない、友達のK君と一緒に

 

ドラえもん のび太と ブリキの迷宮】を

観に行った時のことだ。

 

 

その日は日曜日で、

映画館の中はとても混雑していた。

 

現在のように指定席などはない頃で、

全席自由、座れなかったら

通路で立ち見という感じだった。

 

その日の混雑具合は凄まじく、

座れないどころか

立ち見の通路ですらいっぱいで、

通路を歩くことすらままならない状況だった。

 

 

仕方なく僕とK君も

通路で立ち見することになったのだが、

 

ようやく場所を確保して、

ふと反対側の通路に目を向けると、

 

そこには見覚えのある人物が。

 

 

 

 

「あっ、先生!?」

 

 

 

なんとそこにいたのは、

当時の担任の男性教師、T先生だった。

 

 

すかさず一緒にいたK君に

 

「ねぇ、あそこにいるのって、

T先生だよね?」と訊くと、

 

K君も目を凝らしながら

 

「あー! 本当だ、T先生だ」

 

と驚いていた。

 

T先生といえば見た目もいかつく、

体格もゴツくて、当時学校内では

一番子供達から恐れられていた。

 

当時僕達生徒は、

先生にはほぼタメ口で話ていたが、

 

その先生にだけはみんな敬語で話していた。

 

 

そんな先生がドラえもんの映画館に??

 

 

ふと見ると、先生のそばに

お子さんらしき小さな子供が二人いた。

 

 

「なるほど、休みの日に

子供を映画に連れてきたのか」

 

と、すぐに理解した。

 

しかし、あのいかつい風貌で

リュックサックを背負って

ドラえもんの映画館にいる光景は、

 

なんとも違和感ありまくりだと

子供心に思ったことを今でも鮮明に思い出す。

 

結局その日は先生のことは気にせずに

K君と映画を観て、帰ったのだが、

 

翌日の学校での給食の時間。

 

当時給食は班ごとに固まって

机を並べて食べる決まりで、

 

さらに先生が日替わりで

各班に行って一緒に食べる

というルールもあった。

 

その日はたまたま僕の班に先生が

来る日だったので、

 

食事中に思い切って

前日のことを切り出してみた。

 

「先生、昨日ドラえもんの映画館に

 いませんでしたか?」と、

 

すると先生は「え?なんで知ってるの?」

 

と、驚いていた。

 

 

「実は昨日、僕もK君と一緒に

 その映画館にいたんですよ。」

 

 と言うと

 

「そうかぁ、いやぁー昨日は参ったよ、

 混んでて混んでて大変だったんだよ。

 もう二度と行かねぇ・・」

 

 と、しみじみ語っていた。

 

 

この時の映画

 

ドラえもん のび太と ブリキの迷宮は】

内容も素晴らしく

 

僕の中でも特に好きな作品で、

 

当時映画館で合計4回も観たくらい

好きな映画なのだが、

 

今でもブリキの迷宮という

フレーズが浮かぶと、

 

子供向けの映画館に

あの恐いT先生という

何ともアンバランスな光景を

思い出してしまう。

 

 

ある意味作品以上に印象に残ってしまった

僕の衝撃的な思い出である。