ファミコンとの出会い
家庭用ゲーム機といえば
これまでの歴史の中で色々な物が登場した。
その人その人で各ゲーム機に
それぞれ思い出があることだろう。
僕の幼い頃はファミコンや
スーパーファミコンが全盛期で、
僕もよくやっていた。
その当時の母親達は、よく
「今の子は家でゲームばかりして
全然外で遊ばないねぇ」
などと愚痴をこぼしていた。
我が家で最初に
買ってもらったゲーム機はファミコン。
きっかけは、僕の兄が近所の幼馴染の家で
ファミコンをやらせてもらったところ、
大変気に入ってしまい、
それ以来ファミコンが目当てで
その子の家に毎日行くようになっていた。
そしたらその親から
「ファミコンくらい買ってやったら
どうですか」と、
苦情を言われてしまったのだ。
よその家に迷惑をかけていると知った父が、
急いでファミコンを買って来てくれた。
ソフトもその当時人気があったソフトを
適当に何本か同時に買って来てくれた。
僕たち兄弟は自宅でファミコンを
プレイすることができるようになった。
とにかく父が買って来てくれたソフトを
プレイしていたが、やはりその中にあった
「スーパーマリオブラザーズ」が
一番面白いと思った。
そしてそこからときどき
ソフトを1本ずつ買ってもらい、
だんだんソフトの数も増えてきた。
このへんは今考えると、物分かりのいい
優しい父だったんだなぁと思う。
この当時はこれっぽっちも思わなかったが、
今になって思い出すとつくづくわかる。
ソフトが増えるに連れ、
友達の間でもその噂が広まり、
家に友達が訪ねてくることが多くなった。
母はというと、
友達がたくさん遊びに来てくれるのはいいが、
外でまったく遊ばず
ファミコンばかりしていた僕ら兄弟に
「ファミコンばかりやって
運動不足になる」とか
「目が悪くなる」など
さんざん注意されるようになった。
僕の家だけではなく、
多くの幼いお子さんを持つ親は、
この当時同じ事を言っていた。
当時僕の通っていた小学校内でもPTAが
「最近の子供はファミコンばかりやっている」
と、このことを問題に挙げていたくらいだ。
当時はこういうゲームを自宅でできる
というのが画期的だったのだろう。
そんな面白くて良い物があれば、
大人がハマるのはもちろんのこと、
子供なら尚更夢中になるのも
無理のない事だろう。
その後「ディスクシステム」
というものが発売され、
ディスクカードという
フロッピーディスクのようなカードが
ゲームソフトで、その１本のカードで
ゲームソフトの書き換えもできるという
これまた画期的なものが登場した。
当時幼かった僕は
そんなシステムは全然わからなかったが、
とにかく「スーパーマリオブラザーズ２」が
ディスクシステムのソフトとして
発売されるので、それ目当てで
このゲーム機が欲しかった。
だがさすがにそう毎回
ポンポン買ってもらえるわけではなく、
このゲーム機は結局
手に入れることはできなかった。
前述の幼馴染の家にはあったので、
そこに行ってやらせてもらった。
正直言うとプレイしていて
ファミコンとの違いがわからなかったが、
当時は幼かったため、
それでも最新のゲーム機という
新鮮さがあって羨ましかった。
後にファミコンに続いて
一時代を築くこととなる
「スーパーファミコン」発売までには、
ゲーム機も出ていたみたいだが、
当時の僕はその存在を全く知らず、
だいぶ後になってから知った。
だからしばらくは
ファミコンで遊ぶ日々が続いていた。
その分ファミコンのソフトの所持数は
かなりの量にまでになっていた。
時が経ち、ようやく
ファミコン以外のゲーム機を買ってもらった。
それがやはりスーパーファミコンだった。
