1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

いじめられていた中2の頃 4

 

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dannjiki835.hatenablog.com

 

 

続き

 

 

林間学校が終わった後も、相変わらず僕は

Nや他のクラスメイトに

いじめられ続けていた。

 

 

しかしそんな中でも唯一の救いだったのは、

担任のM先生が、そういういじめを

完全に見て見ぬふりをするような

先生ではなかったこと。

 

熱血教師とまではいかないが、

僕があからさまにNにやられる姿を見かねて、

Nを個別に呼び出し、話をしてくれたらしい。

 

それをNが「俺よぉ、この間お前のことで

説教食らっちまったよ・・」

と言って来たことで初めて知った。

 

そしてそのことがあってから

少しの間はNからのいじめが止んだ。

 

実際には時が経つにつれて

またNからのいじめは始まったのだが、

それでもM先生が僕のいじめの事を

無視しないでいてくれたことは嬉しかった。

 

 

 

そしてなんとか2年生の終了の日である

3月の修了式の日。

 

みんなに恒例の通知表が渡されるのだが、

先生が一人ずつ廊下で、

個別に一言二言交えながら渡す

というやり方で、僕も順番が来て

通知表を受け取りに

廊下でM先生と1対1になった。

 

僕と1対1になったM先生は、

 

「お前は、ほんとにこの一年、よく頑張った」

 

「ほんとにお前はこのメンバーで

 よく一年間我慢した、偉かったぞ」

 

と言ってくれた。

 

 

その瞬間僕はなんだか救われた思いがした。

 

思わず涙が出そうになったが、

恥ずかしいので必死にこらえて平然を装い、

 

「あ、はい・・・あ、はい」

と淡々と返事をしていた。

 

確かに先生がNに話をつけてくれて、

Nからのいじめが止んだといっても

それは一時的なもので、

すぐにまたNからのいじめは続いたし、

他のクラスメイトからのいじめも

変わらず受けていたのだが、

そんな僕の事を先生が

ずっと気にかけてくれていたこと、

そして、僕がずっとそれらを

孤独に耐え続けていたことを

ちゃんと認めてくれていたことがわかって、

本当に嬉しかった。

 

そんなこともあって、その日は

少し心が軽くなった気分で終わったのだが、

僕の不安はまだ消えてなかった。

 

確かに3年生に進級するときに

またクラス変えがある。

 

だがそこでまたNや2年の時に

僕をいじめていた生徒と

またもや同じクラスになる可能性もある。

そうなると安心したのも束の間、

また1年間地獄が始まってしまう。

それだけは絶対避けたかった。

 

あんな地獄がまた

1年間続くとなってしまったら、

さすがに耐えられる自信はなかった。

 

僕は祈った・・

 

春休みの最中もずっと祈っていた。

 

 

そして運命の4月の新学期。

 

学校に登校し、

新しいクラス分け表が配られる。

 

僕はまず自分の名前を探すと、

すぐさまNの名前を探した。

 

 

無い!、Nの名前は僕のクラスには無かった!

 

その瞬間頭がスカーっと

晴れたような気がした。

 

やっと・・

やっとあの地獄から解放される・・

 

新しい僕のクラスには

2年の時に僕をいじめていた

他の連中の名前も無かった。

 

厳密にいえばただ一人だけ

同じクラスになってしまった

僕をいじめていた輩がいたのだが、

でも2年の時のメンバーに比べれば

遥かにマシなメンバーだった。

 

ようやく安心ができ、僕は新しい学校生活を

スタートすることができた。

 

後で考えたのだが、

先生方がクラス分けをする際に

M先生がもしかしたら、僕の事を考慮して

クラス分けをするように

訴えてくれたかもしれない。

 

それは確認したわけではないから

真相はわからないが、

僕はなんだかそんな気がした。

 

 

かくして3年生時の学校生活は、

特に問題なく過ごすことができた。

 

2年の時のトラウマで、学校内で

極力目立たないようにしていたのは

なんら変わらないのと、

一人だけクラスに混じっていた

2年の時に僕をいじめていた生徒に

相変わらずひどい扱いを

受けたりもしていたが、あまりにも

2年の時の学校生活が酷すぎたため、

それでもだいぶ楽に感じていた。

 

 

そんなこんなで、

なんとか僕は登校拒否にならずに

中学を卒業することができたのだ。

 

 

この経験以来、大人になってからも、

いわゆるイジりというか、

人のことをネタにしたり

イジったりすることがどうも好きになれない。

 

飲み会などでも、

酔った勢いで人をイジる人がいるが、

僕はそれができないのだ。

 

どうしてもやられる側の気持ちを

考えてしまう。

 

「飲み会なんだから、

そういう場のノリというものがあるだろう。」

と言われるかもしれない。

 

確かにそうかもしれないが、

実際にイジられる、

ネタにされる側の人はどんな気分だろうか?

いい気分だろうか?

 

ほんとにそういう場で

イジられることを好む人もいるだろうが、

やはり顔では笑っていても、

嫌な気分でいる人も

中にはいるのではないだろうか・・

 

僕はすぐさまそういうことを考えてしまう。

 

だから僕はどんなに酔った酒の席でも

人をネタにしてイジったりはできない。

 

僕はあの中学時代のいじめで、

やられる側の気分を、

嫌というほど経験させられたから。