96年1.4東京ドーム大会 その1
僕は中学生から高校生くらいまでは、
兄と一緒にプロレスに夢中になっていた。
特にファンだった団体は新日本プロレスで、
いつもテレビの
ワールドプロレスリングを観たり、
実際に会場まで行って
プロレスを生で観戦したりしていた。
いまくらいの時期(1月)といえば、
なんといっても正月、
1月4日に新日本プロレスの
恒例の正月興行である
1.4東京ドームが行われていた。
当時僕と兄は、
95年の10.9東京ドーム大会で
初めて東京ドームでのプロレス観戦で、
感動と衝撃を受けてから、
東京ドーム大会を観に行くことが
楽しみで楽しみで仕方なくなった。
なのでその10.9大会以降は
しばらくは東京ドームでの興行があると
必ず観に行っていた。
だから90年代半ば頃から
2000年代初頭くらいまでは、
毎年1月4日に1.4東京ドーム大会を
観に行くのが僕と兄の恒例だった。
過去記事にも書いたけど、
本当は正月には遊びには行きたくない
という気持ちはあったけれど、
この1.4東京ドーム大会は例外で、
まぁ1月4日という
正月も4日まで来ている
ということもあって、このプロレス観戦は
自分でも許せた部分があったのもある。
最近の新日本プロレスの事は
全然知らなかったけど、
なんと1月4日だけではなく、
翌日の5日の日も東京ドームで
興行が行われているのだ。
これにはびっくりした。
東京ドームという大舞台での興行が
2日も連続で行われているとは、
時代も変わったものだ。
そういえばあの頃の1.4大会は
もの凄い観客動員数だった。
プロレスそのものが
大人気だった時代だったのか。
その中でも新日本プロレスは
プロレス団体の中でも
ダントツの人気を誇っていた。
96年の1.4大会なんかは
前年の10.9のドーム大会、
新日本プロレス 対
対抗戦の余韻もあって、
観客動員数も
10.9大会よりは少ないとはいえ、
64000人という動員数に達した。
特に僕も10.9の余韻があって、
この96年の1.4大会は
特に印象に残っている大会だ。
試合も全試合記憶に残っているけど、
会場のセッティングも記憶に残っている。
東京ドーム大会ならではの
選手が入場する花道が
いつもの位置と逆になっていたのが
印象強く残っている。
僕はこの日、前回のドーム大会の感動を
胸に秘めたまま、2回目の東京ドームでの
プロレス観戦にワクワクしながら、
前回と同様、一番安い
5000円の席に向かうため、
会場(2階席)に入り、
リングのほうを見下ろすと、
花道が逆に設置されている事に
真っ先に気が付いた。
前回やその他のドーム大会では、
たいていは選手が入場してくる花道は、
バックスクリーン側から
選手が出てきて歩いてくる感じに
設置されているのだが、この時は逆の、
ホームベース側から選手が
中央のリングに向かって歩いていく
という設置の仕方だった。
なぜそうなったのかは
大会運営の方にしかわからないだろうけど、
なんか違和感を感じたのを覚えている。
ちなみに正月ということで、
花道のホームベース付近の位置に
門松も飾ってあった。
イベント開始の時刻になり、
いつものオープニングや坂口社長の挨拶、
対戦カード発表があり、いよいよ試合開始。
この日の試合は10試合行われた。
続く