1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

大好きだった行きつけの中華料理店

 

僕が子供の頃、

父はよく家族を外食に連れて行ってくれた。

 

その時その時で

色々なものを食べさせてくれたんだけど、

たいていは家から近い場所が多かった。

 

洋食、中華、寿司、焼肉、居酒屋などなど、

そのジャンルで行くお店もほぼ決まっていて、

いつも同じお店に行く事が多かった。

 

その理由はもちろん

そのお店の料理が美味しかったから。

 

 

あまり冒険せずに

安全策をとるタイプの父は、

もう美味しいとわかっているお店に

何度も行くということが多かった。

 

だから洋食ならここ、中華ならここ、

寿司屋ならここ、と、いつも決まっていた。

 

 

僕たち家族は週に1回、

多い時で2回は外食をしていた。

 

母も週に1回か2回は

食事の支度をしなくて済む

ということで喜んでいた。

もちろん気分転換にもなるし。

 

 

 

その中で、今回は中華料理を食べる時の話。

 

 

中華を食べる時は、

僕の家の最寄り駅の

駅ビルの中にあった中華料理屋さんが

行きつけのお店だった。

 

そこまで高級な店ではないとはいえ、

ある程度は高級感があるかのような雰囲気の

ここの中華料理は、本当に美味しくて、

僕も大好きだった。

 

というより家族内で僕が一番

このお店のことを気に入っていた。

 

 

僕はここで注文する料理は

いつも決まっていて、

必ず青椒肉絲エビのチリソースを注文する。

 

そしてそれに白米を注文して、

これらをおかずに

白米を食べるのが大好きだった。

 

 

兄もエビのチリソースが大好きだったため、

まずうちら家族は青椒肉絲

エビのチリソースの大皿をドーンと注文し、

そこから両親達が、ナスの味噌炒めやら、

餃子やら、あんかけ焼きそばやら、

春巻きやら、麻婆豆腐やらを

追加で注文して、これら料理をテーブルに

ズラーっと並べて、

いただきまーすと同時に僕は

白米の茶碗を片手に持ちながら、

色々な料理に箸を伸ばしながら

白米をかっこんだ。

 

これが美味しくて、本当に至福の時だった。

 

特に青椒肉絲に酢を少し垂らして食べるのが

絶妙な味がしてたまらない。

 

そしてそれと同時にエビのチリソース

口の中に入れるのがやみつきだった。

 

 

このお店は、店長が本場中国で修行して、

そして日本人向けに味を少し改良し、

料理を提供しているというお店らしい。

 

とにかく美味しかった、

僕の子供の頃は中華料理といったら

ほぼこのお店しか行かなかった。

 

たまーに、違う中華料理のお店に行ったり、

現在でも、どこの中華料理のお店でも

同じメニューの料理を食べても、

あるいは家で作っても、

この時のお店の味と比べると

劣っていると思ってしまう。

 

それくらいあのお店の中華料理は

美味しかった。

 

 

そのお店も僕が大人になってからは

閉店してしまった。

 

 

最後に行ったのは、僕が二十歳の成人式の日。

 

この日、父がお祝いと称して

家族をこのお店に連れて行ってくれて、

ここで成人式の乾杯をした。

 

そしてその少し後に

このお店が閉店したことを知った。

 

僕は残念だった。

 

もうあの味を堪能することができないのか・・

 

そう思うと寂しくなってきた・・

 

その後またうちら家族は

美味しい中華料理屋さんを見つけて、

またそこが行きつけのお店となったのだが、

美味しい事は美味しいが、

やはりあの駅ビルの中の

中華料理屋さんと比べると、

ワンランクくらい劣るような気がした。

 

記憶の中でいまだに僕の中華料理の

ランキングでトップに君臨しているあのお店。

 

もう無くなってしまったのは仕方ない事だ。

 

だからこれからは、

あのお店を超える美味しさのお店に

出会うことを願っている。

 

といっても僕なんかは井の中の蛙状態だから、

それならもっともっと

世の中の中華料理のお店にどんどん行って

食べてみろよ、ていう話なんだろうけどね。