1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

雪景色の中、駄菓子屋で食べたカップラーメン

 

前回の記事では、

小学生時代、本来授業中である時間に、

サプライズで校庭で

雪遊びをした日のことを書いた。

 

dannjiki835.hatenablog.com

 

 

 

この日は土曜日だったので

午前中授業だけで終わり。

 

前回の記事で書いた通り、

1日中、授業が無いという

嬉しいサプライズな日になったわけだが。

 

実はいうと、この日の話にはまだ続きがある。

 

 

 

 

この日、土曜日だったため、

給食がないので、学校から帰ってきて、

自宅でお昼ご飯を食べた。

 

 

その後しばらくしてから僕は、

近所の駄菓子屋に遊びに行った。

 

 

当時僕の家の近所には

駄菓子屋が3軒あって、

その中で一番家から近い駄菓子屋に

よく行っていた。

 

 

この駄菓子屋さんは、

僕の通っていた小学校の子供達の

たまり場ともいうべき場所で、

放課後にこの駄菓子屋さんに行くと、

必ず同じ小学校の児童が、

誰かしら居たものだ。

 

 

子供達は、駄菓子を求めてここに来るのは

もちろんのこと、

この店にはゲーム機も何台か置いてあって、

それをやる目的もあり、

いつも子供達で賑わっていた。

 

 

その日も晴れているとはいえ、

前日に降った大雪で、

一面雪景色の寒さの中、お店に行くと、

やはり同じ小学校の子供達が数人居た。

 

 

お店には、一応流行りのゲームができる

ゲーム機が置いてあったので、

1回50円でよくプレイしていた。

 

 

この日も僕は順番を待って、

ゲームをやった。

 

 

他の子供達は、駄菓子を食べながら

僕がプレイしていたゲームを

見ていたりしていたのだが、

僕がゲームをプレイしていると、

何やら美味そうな匂いがただよってきた。

 

 

 

この匂いは・・・・・

 

 

 

 

 

カレーだ!

 

 

 

 

カレーのいい匂いがする。

 

 

ふと、横を見ると、とある子供が

カレー味のカップラーメンを食べている。

 

 

駄菓子屋あるあるだが、

駄菓子屋には駄菓子用?の

小さなカップラーメンが売っている。

 

買うとお店でお湯を入れてくれて、

その場で食べる事ができる。

 

このお店でもカップラーメンが売っていて、

誰かが食べていると、

特に冬場などは匂いが特別強く漂ってくる。

 

ラーメンの香ばしくて

たまらなくいい匂いが漂ってくるのだ。

 

この匂いを嗅ぐと、物凄くカップラーメンが

食べたくなってしまう。

 

 

それがこの日は

カレー味のカップラーメンの匂いだ。

 

一面雪景色の中、特に寒くて、

息が真っ白くなるような日に、

カレー味の匂いは

猛烈に鼻をついて食欲をそそった。

 

 

僕はゲームよりも

そっちのほうが気になってしまい、

とても食べたくなってしまった。

 

 

だが実はこの当時、僕は母親から

駄菓子屋でカップラーメンを食べる事を

禁じられていた。

 

理由はたぶん、

体に良くないだろうということと、

これを食べると、

ご飯を食べなくなってしまう、という

当時少食だった僕のことが心配だという

親心なのだろう。

 

だから、僕はいつも駄菓子屋に来て

誰かがカップラーメンを食べていて、

自分も食べたくなっても、

母の命令を守り、食べなかった。

 

 

だがしかし、この日は

特別に食べたい欲求があった。

 

この雪景色の寒い中でのカレーの匂いは、

それほどまでに強烈に僕の食欲をそそった。

 

 

僕はついに我慢できなくなり、

母に内緒で

カレー味のカップラーメンを買った。

 

 

お店でお湯を入れてもらい、3分待つ。

 

 

待ち遠しくて、この3分が長く感じた。

 

 

もういいだろうと思い、

実際は3分も経ってないけど、

もう待ちきれなくて、食べ始めた。

 

 

やはり、時間が早かったため、

ちょっとだけ硬かったが、

 

 

「美味しい~♪」

 

 

 

寒さのせいで、

箸で持ち上げた麺から出る大量の湯気、

その麺をフーフーしながら食べるラーメンは

格別に美味しかった。

 

寒い体にカレー味が染みわたる。

 

 

こうやって食べるカップラーメンは、

体感的には高級ラーメンよりも

美味しく感じる。

 

 

こんな美味しいラーメンを

いつもみんなは食べてるのか・・

 

僕は駄菓子屋のカップラーメンに

感激しながら夢中で完食した。

 

 

 

その後、自宅に帰るなり、

いきなり母にこう言われた。

 

 

「お前、カップラーメン食べただろう」

 

 

 

 

「え?!」

 

 

 

僕はびっくりした!

 

 

 

 

なぜバレた?

 

 

 

僕は思わず「なんで?」

 

と訊き返した。

 

 

 

「お前、鏡見てみろ、

口のまわりにカレーがいっぱい付いてるぞ」

 

と言われた。

 

 

 

僕は慌てて鏡をみた。

 

 

すると口の周りに

カレーがびっしり付いていた。

 

 

僕はあまりにも夢中で食べて、

口の周りにカレーをいっぱい

付けてしまったらしい。

 

 

 

カップラーメン食べたのか?」

 

と、問いただされ

 

 

「うん・・」

 

 

僕はあっさり認めた。

 

 

 

「まったく、しょうがないねぇ」

 

 

それだけ言って母は去っていた。

 

 

 

もっと叱られるかと思ったが、

それだけで済んだ。

 

 

よかった~、

とりあえずホッとした。

 

 

 

それはそうと、とにかく

この日食べたカップラーメンは美味しかった。

 

雪景色の寒い中という雰囲気も、

美味しさを格別にした条件では

あるのだろうけども、

あの時に食べた味は、

変に高級な料理よりも美味しく感じ、

記憶に強烈に残ったりするものだ。

 

 

美味しさや記憶に残る条件は

値段の問題ではないんだなぁと、

今でも改めて実感する。