1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

遠足のお弁当の思い出

 

秋といえば運動会と遠足の思い出がある。

 

この二つに共通しているものといえば

お昼のお弁当だ。

 

特に遠足の時に

母が作ってくれるお弁当が大好きだった。

 

母が作るお弁当は本当にシンプルで、

いつもごはん(またはおにぎり)、

ウインナー、玉子焼き、

カジキマグロの照り焼き、

ほうれん草のおひたし、

と決まっていた。

 

母はこのお弁当のことを

ワンパターン弁当と名付けていた。

 

 

遠足の前日にはいつも

 

「明日はワンパターン弁当お願いねー」

 

 

「あいよー」

 

という感じでお決まりだった。

 

 

本当に特別なおかずではなく

ありきたりのシンプルなお弁当なのだが、

これがたまらなく美味しかった。

 

もちろん遠足で

自然の中で食べるという雰囲気や、

お昼までに色々歩いたりして

お腹が空いている状態で食べるから

美味しく感じるというのも

少なからずあるとは思うけど、

僕はいつもこのワンパターン弁当が

とても美味しくて、

遠足のお弁当の時間が楽しみだった。

 

 

 

遠足以外でも

さまざまな行事の時に

このワンパターン弁当が大活躍した。

 

遠足では、ほんのり草の匂いのする

自然の中で、敷物を敷いて、

リュックサックの中から

お弁当を取り出し、包みをほどいて

お弁当箱を開けるあの瞬間がたまらない。

 

 

このワンパターン弁当を見た先生や

クラスメイトも

 

「うまそうだなー」

 

と何度も言っていた。

 

 

実際ほんと美味しい。

 

 

安くてシンプルなおかずだけど、

これが最高なんだ。

 

変に凝った料理などいらない。

 

これこそが僕のご馳走だったのだ。

 

 

あれから長い年月が過ぎたが、

いまでもたまに食べたくなって、

自分で再現して食べる時がある。

 

少しあの頃の味と違ってしまったりするけど

やはり美味しい。

 

 

今思うと母は料理が上手だったんだなぁと

つくづく思う。

 

当時はそれが当たり前だと思っていたから

気が付かなかったけど、

母は何でも手作りで作っていた。

 

普段の食事でも、

スーパーでお惣菜を買って来て

テーブルに並べたなんて記憶はない。

 

すべて手作りだった。

 

 

僕の誕生日にはケーキも作ってくれた。

 

餃子もハンバーグも手作り、

毎日飲む味噌汁の味噌まで

自宅で数ヶ月発酵させて

自分で作っていた。

 

今自分も料理をするようになると

母の凄さがわかる。

 

僕も色々な料理を作ってみるが、

わからなければネットで検索したりして

情報を知ることができる。

 

母はネットもない時代によく

そんなにもなんでもかんでも

手作りで作れたものだと感心する。

 

そこまでして

美味しいご飯を食べさせてくれた母には

感謝でいっぱいだ。

 

ワンパターン弁当は

その中の一つにすぎないけど、

秋といえば思い出す遠足の中で、

なによりも最初に思い出す

ワンパターン弁当

というまで強烈に記憶に残るくらい

美味しく食べさせてくれた母。

 

一つ一つ思い出してみると、

ほんとに感謝の気持ちが

次から次へと湧いてくるものなんだなぁと

つくづく思う。