1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

中学時代の入学式 後編

前回の続き

 

 

入学式が始まる時間が来て、

出席番号順に整列して体育館に向かった。

 

 

在校生や保護者の拍手の中入場し

入学式が始まった。

 

真新しい制服の独特の匂いで充満している

体育館で、式が進行していく。

 

 

在校生が校歌を歌い、

初めて中学校の校歌を聴く。

 

 

一人ずつ名前を呼ばれ、返事をしていく。

 

 

僕の名前が呼ばれ、大きな声で返事をした。

 

こういう時は在校生に兄弟がいると

少し恥ずかしい。

 

あとで聞いたが、

兄はこの時クスクス笑っていたらしい。

 

 

式が進行していく中、

 

突然 ドターン と大きな音がした。

 

 

びっくりして音のしたほうを見てみると、

 

新入生の女の子が倒れている。

 

 

どうやらその子が倒れた音のようだ。

 

 

貧血なのか原因はわからないが、

もしかしたらその子は緊張と不安が

ピークに来ていたのかもしれない。

まあそうだとしたら気持ちが

わからないでもない。

 

 

そんなアクシデントがありながら

入学式が終了し、再び教室に戻る。

 

 

担任の先生から

これからのことの説明があり、

その後に制服に付ける

校章のバッジが配られた。

 

各自自分で制服に付けるのだが

僕はその付け方がよくわからず、

苦戦してしまった。

 

 

「えぇ・・これどうやるの・・?」

 

思わずつぶやきながら

何気なく後ろを振り返った。

 

 

すると後ろの席の子も

 

「どうやるんだ・・これ・・」

 

と、悪戦苦闘しながら苦笑いしていた。

 

 

僕らは二人で同じく校章バッジに

四苦八苦している状況に、

思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

 

そこから一気にその子と打ち解けて

仲良くなった。

 

色々話してみるとその子は、

僕が通っていた小学校の

近くにあった小学校から来た子だという。

 

この中学校には主に3つの小学校から

生徒が集まってくる。

 

僕の通っていた小学校も

その子が通っていた小学校も

そのうちの一つだ。

 

 

初日に早くも友達ができたことで、

早くも中学校に対する不安が薄れて

テンションが上がってきた。

 

 

クラスには同じ小学校の同級生が

何人もいるし、

 

2コ上の3年生には兄がいるし、

 

なんとなく安心感を勝手に感じ始めていた。

 

まだ小学校を卒業したばかりで

何も中学の事は知らないので

当然といえば当然だ。

 

 

小学生時代はいじめもなく、

無邪気でのほほんと過ごしていた僕だ、

きっと中学でも楽しくやっていける、

そんな自信のようなものまでも感じながら、

入学式の日は終了した。

 

 

こんないい感じの状態で

僕の中学校生活は幕を開けた。

 

 

だが、この中学校生活で、

まさか自分がこの当時社会問題になっていた

「いじめ」を体験することになるなど、

この時点ではまったく思いもしなかった。