1日1食(たまに0食)、気まぐれ断食男のブログ

日々食事は1日1食で、たまに0食という変わり者のブログです。思ったことを日々気まぐれに書いていきます。

観光よりもホテルに泊まる事が好きだった 前編

いまは学生の皆さんは春休みの最中かな。

 

最近の学校の事は全然わからないけど、

昔のままなら春休みだろう。

 

 

僕の小学生の頃は、春休み中に父が

家族旅行に連れて行ってくれた。

 

そんなに裕福な経済状況ではなかったのに、

父はいつも自分の時間や楽しみを

犠牲にしてでも、春休み、GW、夏休みと、

旅行に連れて行ってくれた。

 

もちろんそこまで裕福ではないので

そんなに豪華な旅行はできなくて、

たいていは近場で一泊。

 

観光もそんなに

あちこち巡るというものではなかった。

 

まったく観光もせずにホテルに直行して

宿泊するだけということのほうが多かった。

 

言うならば、ホテルに宿泊するというのが

我が家の「旅行」であった。

 

 

ところが僕はそれが嫌ではなかった。

 

嫌ではなかったというよりも

むしろそのほうが良かった。

 

というのも、

僕はホテルに宿泊するのが好きだった。

 

ホテルの中で遊んだり、

温泉に入ったり、料理を食べて、

そして宿泊するというのが大好きだったのだ。

 

だからはっきり言って、

観光は省いても全然問題じゃなかった。

 ホテルに宿泊する事が

楽しみで仕方なかった。

 

だから、どこに行く(地名)など、

場所自体はあまり関係なく、

宿泊するホテルの内容だけが気になった。

 

当時僕は小学生のくせに宿泊したホテルを

勝手にランク付けしたりもしていた(笑)。

 

自分なりにチェック項目を作って、

ホテル内で楽しみながら

点数をつけていたものだ。

 

ロビーや廊下の雰囲気や綺麗さ、

部屋の中の感じ、食事の環境や料理内容、

ゲームコーナー、お土産コーナー、

お風呂、ホテル全体の規模、などかな。

 

 

 ホテルに入ると、部屋に通される瞬間が

まず楽しみ。

 

「どんな部屋なんだろう?」と、

ドアを開ける瞬間のワクワク感がたまらない。

 

「おお~、こういう部屋かぁ」、

旅行気分は高まり、テーブルの上に置いてある

お茶とお茶菓子がまたそういう気分を

さらに増大させる。

 

そして浴衣に着替えると、いつも両親が

「浴衣に着替えると旅に来た、

という感じになるんだよなぁ」と

しみじみ言っていたが、まさにその通り、

旅の気分が一気に高まる。

 

 

温泉は食事の直前に入るので、

まだ時間がある。

 

僕はさっそく兄と一緒に

ホテルの中を散策しに行く。

 

ホテルの中を色々見て回る。

 

カラオケコーナーがあるホテルもあれば

バーがあるホテルもある。

 

ゲームコーナーを見つけると

さっそくどんなゲームがあるのか見て回る。

 

僕はホテルのゲームコーナーも大好きだった。

 

最近はホテルに宿泊していないから

わからないが、少なくとも当時は

ホテルのゲームコーナーといえば、

レトロなゲームが置いてあるのが定番だった。

 

当時90年代だったが、その時でさえ、

「これいつのゲームだ?」と思うほどの

年代物のゲームが置いてあることが多かった。

 

しかしそれがいいのだ。

 

そのレトロ感が「観光地」、「旅に来た」

という気分にさせてくれてウキウキしてくる。

 

この感覚、わかる人いるかなぁ?

 

 

たぶん普段地元でやったら

つまらないゲームが多かったかもしれない。

 

しかしなぜかこういう所の

こういう雰囲気の中でやると

なぜか楽しいゲームになるから不思議だ。

 

僕はホテルのゲームコーナーが大好きだった。

 

 

そうこうしているうちに時間が経ち、

部屋に戻って両親と一緒に風呂の準備をして

大浴場に向かう。

 

この「大浴場」に入るのも楽しみだ。

 

部屋風呂ではいつもの風呂の気分と

あまりかわらなくなってしまうので、

大浴場で大きいお風呂に入るのが

楽しみだった。

 

 

そして風呂の後はいよいよ食事。

 

バイキング形式というパターンや、

バイキング形式ではないけれど

大広間で他の客もいる中で、

というパターンと、

部屋での食事、

というパターンとがあったが、

90年代前半頃は、夜の食事で

バイキング形式のホテルは少なかったかな

(朝食のみバイキングという

ホテルはけっこうあったが)。

 

それでも普段とは違う料理を食べるのが

良かった。

 

食べた後は両親は部屋で酒を飲み、

僕と兄はゲームコーナーに行き

ゲームをして楽しみ、そして就寝。

 

その就寝時も布団に入って

目をつむっていると、

時々、隣の部屋のドアの開閉音が聞こえたり、

廊下で他の客の話し声が聞こえたりするが、

これがまたいいのだ。

 

これも旅行気分にさせてくれる

大事な要素だったのだ。

 

そんなこんなで色々満喫しながら

その日は終了、という感じで

あっという間に過ぎていった。

 

 

後編に続く